2017年4月7日金曜日

科学館で「ラック勉強会」を開催します

ラック・・・
ラックカイガラムシがつくりだす素材を「ラック」と呼ぶことがあります。
2015年、北川美穂氏が「ラック研究会」を立ち上げられ、
私も立ち上げ時から参加させていただいています。
4月15日(土)に、大阪市立科学館で「ラック勉強会」を開催します。
私もラックの展示をご紹介させていただく予定です。
ラック研究会にご入会いただければ、参加資格がありますので、
ご興味のある方は、ぜひご入会&勉強会へのご参加をご検討ください。
そろそろ定員に近づいているようですので、どうぞお早目に。

詳しくは、以下をご参照ください。

第2回ラック勉強会
主催:ラック研究会
共催:大阪市立科学館
日時:2017年4月15日(土)13:30~16:30
会場:大阪市立科学館 1階 会議室
    〒530-0005 大阪市北区中之島4-2-1
    http://www.sci-museum.jp/science/
参加費:500円(資料代)
定員:20名(ラック研究会会員のみ。事前登録制)
内容: 1.「2017年2月のタイ・ラオスのラック生産と利用の実態調査の報告」
     ※生き物文化誌学会さくら基金の助成による
     北川美穂(京都府立大学大学院生命環境科学研究科共同研究員)
    2. 「大阪市立科学館のラック展示について」 
     岳川有紀子(大阪市立科学館主任学芸員)

1. ラック生産量世界2位というタイでは、近年の地球温暖化と2016年の猛暑により、同年秋のラック収穫量は例年の1%程度という危機的な状況にある。2008年のラック豊作時にタイのテレビ局が製作したラックについての番組、タイ北部ランパーンのラック会社2社での聞き取り調査、政府がようやく動き出した試験養殖地、壊滅的打撃を受けたというレインツリーを使った養殖地の様子などを報告する。また、ラオス北部ルアンパバーン州では2000年代初頭、JICAによる焼畑農業による森林破壊の抑止策としてラック養殖プロジェクトが行われた。しかし、ここ数年、州内ですら市場にラックがほとんど出回っておらず、染めもほとんど行われていない状況が判明した。ラック養殖地の現状、市内数カ所の染色工房でのラック染めについての聞き取り、2つの工房での染めの実際の工程について報告する。
2. 大阪市立科学館は世界でも珍しいラック関連品の常設展示が行われている博物館である。展示を担当する岳川氏にお話を伺ったのち、展示室での見学を行う。 
※大変恐れ入りますが、勉強会開始前に展示場の見学をされる場合は通常の入場料(展示場:大人400円、プラネタリウムホールは600円)をお支払いください。

会議室内での現物展示品(予定)
・タイ、ラオスで入手したラック(寄生木:レインツリー、ライチ、キマメなど)
・ラオスの2箇所の染色工房で染めた木綿・絹の糸、布の現物

■備考・ラック研究会とは
近年急速に日本でも関心が高まっているラックについての様々な情報を共有すべく、2015年の科研費昆虫由来素材「ラック」の文化財及び美術工芸への利用促進のための調査研究」助成決定をきっかけに、京都府立大学大学院生命環境科学研究科椎名研究室内に「ラック研究会」を立ち上げました。日本セラック協同組合をはじめ、インド天然樹脂研究所、中国林業科学研究院資源昆虫研究所にもご協力をいただいております。
■参加申し込み・お問い合わせラック研究会 北川美穂 lacstudygroup@gmail.com

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