2017年4月1日土曜日

落語とサイエンスショーと20年目の私

斎藤館長は落語がお好きで、随分前から、サイエンスショーでも落語の技が使えるというようなお話しをされていました。
そのことがずっと心に残っていて、
「落語でプレゼン」のタイトルを見て、迷うことなく即、申し込んだセミナーに参加してきました。
実は私、関西に暮らして30年近くになるのに、生で落語をきいたことがありませんでした。
このセミナーの講師のひとりは、落語家の桂文華師匠。
目の前で二席の落語を披露してくださいました。
その前後のトークで、噺家さんとしての心構えや稽古の技などを教えてもらって、大満足。
そしてさらなる私の大発見は…「落語っておもしろい!」

今までテレビで落語を見たことはあったのですが、…ぜんぜんちがう!
びっくりしました。
文華師匠もおっしゃっていました、「落語は空気だ」と。
だから、噺家さんと同じ空気の中にいることが、噺家さんが話しだけで作り上げていく空気の中に入ることが、落語の醍醐味なんだと実感しました。

これって、サイエンスショーと同じかも。
ビデオでサイエンスショーを見ても、そこそこ楽しいし、内容もわかるけれど、
同じ空気の中にいるからこそ、感じていただけることがたくさんあるはず。
だから私も、文華師匠のようにさらに稽古を重ねて、
私が感じた「同じ空気の中にいる感動」を、サイエンスショーでも実現したい。

2017年4月から、学芸員20年目に入りました。
もう20年。まだ20年?
こうして勉強させていただくことで、まだまだ自分は成長できるのかもしれないと思うと、わくわくします。
人生の節目に落語と出会えて、このご縁を大切にさせていただきたいと思いました。
文華師匠からいただいたお名刺をときどき見ては、自分を振り返っていきたいと思います。

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