2015年10月23日金曜日

吸水性ポリマーはプラスチック?

学芸員の展示場ガイド「吸水性ポリマー」でも解説させていただきましたが、
「吸水性ポリマーはプラスチックか?」につきまして。

JIS規格では、プラスチックを
「必須の構成成分として高重合体を含み、かつ、完成製品への加工のある段階で、流れによって形を与える材料。同様に、流れによって形を得る弾性材料はプラスチックとしては考えない。 」
と定義しています。

この文章、なかなか難しく書かれていますが、かんたんに言うと、
 「ポリマーで成型されたものが『プラスチック』」
 「成型して使われるポリマーが『プラスチック』」
と解釈できると思います。

さて、吸水性ポリマーですが、オムツや吸水性土嚢(どのう)として利用するときは、
粉末状で使います。
つまり、成型されていないんです。

ですので、
厳密に言うと、吸水性ポリマーは、プラスチックではありません。


水を吸収して離さない!という、すごい機能をもったポリマーとして、
しかも、案外、身近なところで使われているということで、
紹介したかったので、展示しています。

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