2017年5月28日日曜日

学芸員の展示場ガイドの撮影

「学芸員の展示場ガイド」の撮影をしてきました。
今日の相棒は、前回に続き、サイエンスガイドの徳岡さん。
息ぴったりです(と勝手に思ってます♪)。
日本語バージョンに加え、今回も英語バージョンもがんばってきました!

撮影兼ディレクター兼は企画グループの永原さん。
照明(40才過ぎた私には必須)は、同じく山路さん。
みなさま、ありがとうございました!

今日のテーマは「化粧まわし」をチョイス。
3階「身近に化学」フロアの「繊維」コーナーに展示しています。
化粧まわしは、今でも絹で作られています。
刺繍の糸も絹です。

2007年に、ご縁をいただいて当館のために作ってもらったこの化粧まわし。
当時、永原さんと私とで相談して生まれたオリジナルデザインです。
大阪は江戸時代から「大坂相撲」で有名で、その力士が絹タンパクの分子模型を持つイメージのデザイン。
…お気づきでしたでしょうか。
で、2007年のお仕事フォルダを見ていたら、当時、永原さんと描いたデザイン画が出てきました!
なつかしいぃぃ!!

ビデオは、これから永原さんが編集してくださって、YouTubeにて公開します。
お楽しみにしていてください。
私も楽しみです!

学芸員の展示場ガイド
 http://www.sci-museum.jp/movie/

2017年5月26日金曜日

ボーネルンドの中西弘子社長

ボーネルンドの中西社長のお話しが伺える講演会に出かけてきました。
ボーネルンド。
 https://www.bornelund.co.jp/

中西社長は「ボールネンド」などと言い間違えられることも(笑)…とおっしゃっていましたが、子どもの健やかな成長に“あそび”を通して寄与したいと考えられ、1977年に中西社長ご夫妻が始められた日本の会社です。

子育て中の私も、お世話になっています。

初めてお目にかかった社長。
包容力と優しさがにじみ出る、お母さんみたいな方。
子どもたちのために。その思いで40年間がんばってこられたことに感動しました。

心に響いたお話しはたくさんありましたが、「あそび」と「娯楽」の違いをここに記しておきたいと思います。

あそび  娯楽
play   entertainment
日常的  非日常的
能動的  受動的
蓄積   消費・消耗
継続性  一過性
全生活  余暇・暇つぶし

科学館は「娯楽施設」だと言われることもありますが、私が(私たちが)目指しているのは、そうです、「娯楽」のための施設ではありません。

使命:科学を楽しむ文化の振興
この大阪市立科学館の使命を果たすためには、「娯楽」では実現できないことがよくわかります。

「あそび」と「娯楽」はちがうもの。
私も、“小さな子どもたちは、遊びの中で自由に体験を重ねることによって、科学的な思考を育てていく”と考えて、実践を重ねてきました。
「あそぶ」ということの奥深さを考えながら、大先輩のお話しを伺いました。

2017年5月25日木曜日

「オナラはどうしてみえないの?」

3才の娘、最近、興味を持っているもののひとつが「オナラ」。
そういうお年頃なんですよね…
そして、「オナラはどうしてみえないの?」と聞かれ…。
いつも不意打ちでやってくる質問。
うーん。
相手は3才。
どのように答えたらよいのか…。
私「見えないくらい、ちーっちゃいものでできているから、やと思うで」
…なんのことやらわからないだろうけど、なんとなくわかるかな??

娘「においはするのにな」
……そうですね。

おならの主成分は、
窒素60~70%(これは口から飲み込んだ空気)、
水素10~20%、
二酸化炭素10%、
そしてこのほかに、酸素、メタン、アンモニア、硫化水素、スカトール、インドール、脂肪酸、揮発性のアミンなど、約400種類にもなる物質が含まれているそうです。
『うんちとおしっこの100不思議』(東京書籍)より 

いろいろな意味で、見えるものがすべてではない、ということも伝えていけたらいいなと思いました。

そして、むかし書いた記事を思い出しました。
もう15年前になるのかぁ。

「おならって水にとけるんですか?」
 月刊「うちゅう」2002年6月号 化学のこばなし(37)
 http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/~yukiko/onara2002.pdf

2017年5月18日木曜日

オーストラリアの花火雑誌に載るかも

オーストラリアのバリーさん。
国際花火シンポジウムでの発表のあとに声をかけてくださったおひとりです。
オーストラリアより、メールが届きました。
「キミの花火×化学の活動について、雑誌に掲載させてもらってもいいかい?」

とっても光栄なご提案でしたので、
"No problem!"
とお返事させてもらいました(実際にはもうちょっと丁寧にお返事していますケド)
http://www.fireworks-mag.org/ でバックナンバーが読めるよということでしたが、お金を払わないと読めないようです。

数日たった昨日、さっそく原稿案が届きました。
バリーさん、仕事がはやい!
読ませてもらって、修正点がないかということと、内容に合った写真を挿入して、今月中にお返事しますねとお約束しました。
発行は、まだまだ先になるそうですが、とても楽しみです。

「国際花火シンポジウムで発表」2017年4月26日のブログ
 http://takegawayukiko-blog.blogspot.jp/2017/04/blog-post_26.html

2017年5月16日火曜日

メスシリンダーがなくても50mlと100mlを超かんたんに量る方法

私が2005年に、牛乳に酢を入れてチーズを作る予備実験をしていたときに発見したこの方法。
(既知の事実なのかもしれませんが、2005年当時の私は知らなかった~)

一般的なプラスチックコップを使います。
ギザギザのラインが付いている、プラスチックコップです。
(私が使ったのは、デキシー透明プラスチックカップ 270ml スチロール樹脂製)

ギザギザラインの一番下のラインまで液体を入れると50ml
ギザギザラインの一番上のラインまで入れると100ml
なのです!!
多少の誤差はありますが、だいたいで良いときは、これがめちゃめちゃ便利なんです。

実は、6月からのサイエンスショー「むらさきキャベツの大実験!」でもお役立ち中です。
よかったら、おためしください♪

2005年12月13日掲載 岳川ゆきこのホームページ
 http://www.sci-museum.kita.osaka.jp/~yukiko/news-100ml/news-100ml.html

2005年に発見したときは、ひとりで小躍りでした。
牛乳と酸でチーズを作る実験教室をするときに、人数分のメスシリンダーを用意するのはお金がかかるし、既存のメスシリンダーはもしかしたら過去に量った薬品が付いていて、食品利用には不向きだし、いい方法ないかな~と思ってたんです。
そんなとき、予備実験で、メスシリンダーで牛乳50mlをはかって、実験容器の代わりとして利用するプラスチックコップ流し入れると…
あら?あら!!
ぴったりこの線(一番下の線)やん!
ならば、もしかして、1番上の線まで入れたら、いい数字になったりしないかなあと期待して、今度は牛乳を一番上の線まで入れてから、メスシリンダーに移してみると…
あらら?あららら!!
ぴったり100mlやん!!!
という私的大発見だったのでした。

2017年5月14日日曜日

脱!一期一会 メールお待ちしています

今日は、3回目の事前デモ。
6月からのサイエンスショー「むらさきキャベツの大実験!」を、本番前にお客様に見ていただいて、
お客様が楽しんでくださるかな?
お客様にとってわかりやすい説明になってるかな?
道具は使いにくくないかな?
などを調べています。

そして、今回のサイエンスショーで、初企画!
「お客様も紫キャベツの実験を楽しんで!そして私にメールを送ってください!」キャンペーンを開催します(キャンペーン名は考え中)。

キャンペーンの内容は、こんな感じです。
①サイエンスショー「むらさきキャベツの大実験!」を見て、
②おうちで紫キャベツの実験をしたら、
③写真をパチリ、
④感想をひとこと、
⑤それを私にメールしていただきたいんです。
  murasaki(あっとまーく)sci-museum.jp
   ※(あっとまーく)を@に変換してアドレス入力してください

■ご注意■大阪市立科学館の展示場やホームページ・SNSで公開してもよい写真とコメントをお送りください。

科学館に来てくださるお客様、サイエンスショーを見てくださるお客様とは、基本的に一期一会。
だから、
おうちに帰ってからお客様は紫キャベツの実験を楽しんでくださったのかな~?
どんな風に楽しんで、どんな発見があったのかな~?
って気になっていても、私たちには知るすべがないんです。
…で、お客様とつながっていたい!
と思いまして、今回の企画を実践することにしました。

みなさまからいただいた写真と感想文は、サイエンスショーコーナーの壁にもどんどん貼り出して、他のお客様に見ていただけるようにする予定です(上の写真の右側のイメージ)
そしたら、それを見たお客様も、「私もおうちで実験しよう!」「メールしよう!」なーんて思ってくださる輪がつぎつぎと広がっていったら、とても素敵ですよね。
他の方のレポートが、実験の参考になることもあると思っています♪

みなさまからいただいたメールは、私に届きます。
お客様からのお便りを、楽しみにお待ちしてます。

2017年5月12日金曜日

館長の突撃インタビュー

齋藤館長が学芸員に「突撃インタビュー」をしていらっしゃるのは知っていたのですが、それは、本当に、突撃でした。

齋藤館長のツイッター から、今日の私の突撃インタビューをご覧いただけます。
 https://twitter.com/yoshi__saito/status/862908907676516352

6月からのサイエンスショー「むらさきキャベツの大実験!」。
企画・制作を担当しています。
演示担当者の練習のために、紫キャベツ(レッドキャベツ)を近所のスーパーで5個、買ってきたところでした。

館長がツイートされたら、さっそく、
「タケガワ先生大好きです!(*´ω`*)」
というコメントをいただたそうで。
館長が教えてくださいました。
ありがとうございます!!
とっても嬉しいです。

私がこのサイエンスショーで目指しているのは、楽しくて色が美しい実験を通して、
①身近にあるさまざまなものを、酸性・アルカリ性・中性という化学的な視点で見られるようになること(物体から物質への視点移動)
②家でも実験してみたい!という意欲を湧き立て、上手に安全に実験する方法を理解しながら、多くの家庭内科学者(大人も子どもも)を育てること
を目指しています。

すでにこれらを実践されている方は、ぜひ一緒に実験を楽しみましょう!

サイエンスショー「むらさきキャベツの大実験!」
 公開期間 2017年6月2日(金)~8月27日(日)
でお会いできることを楽しみにしています。

2017年5月10日水曜日

動くガラス瓶

カラフルなので、お客様の目に留まりやすいのかな?
よく見てくださっている3階の展示「色の化学」。
展示ケースの中には、ガラス瓶に入れた約80種類の顔料と染料を置いています。
お客様が見学する際に、展示ケースにさわることもありますよね。
その振動で、ガラス瓶は少しづつ動き、気が付けば、バラバラに。

ガラス瓶が動いているのは、お客様がよく見てくださっているという証なので、私としては嬉しいのですが、やっぱり見た目が…ということで、さきほど並べなおしてきました。
そして、動きにくいように、底に振動止めのゼリーを貼って。

もう動かないと思うと、お仕事がひとつ減るので助かったり、お客様がどれだけ見てくれているのかを感じにくくなるのが淋しかったり、汗だくでひと仕事終えた今は、そんな心境です。

2017年5月9日火曜日

プラスチック製タコ壺

休みを利用して、鳥羽にある答志島(とうしじま)に魚釣りに行ってきました。
泊まったお宿の目の前が海で、漁師さんの船が何台もありました。
いたるところに、タコ壺も。
よく見ると、「あら、陶器じゃないんだ…」という発見。
ここに置いてあるタコ壺は、すべて、プラスチック製でした。
帰ってから調べてみると、今や、タコ壺はプラスチック製が主流のようで。

さらに調べると、テレビに取り上げられていたり、シェアNo.1の会社が見つかったり。
がっちりマンデー!!2014.6.8 放送
 http://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/20140608/3.html
株式会社サンポリ
 http://www.sunpoly.jp/advantage/

陶器にくらべれば軽くて、落としても割れない、という特徴が漁師さんに指示されているそうです。

そして、プラスチックと言っても100を超える種類がありますので、何を使っているのかな?と思い、上記のサンポリさんにお電話して聞いてみました。
「ポリエチレン」なのだそうです。
でもポリエチレンは、比重が1より小さいので水に浮いてしまう…
そこは、購入した漁師さんが底にセメントを入れることで、海水でも沈むようにしているのだそうです。

答志島での夕食には、タコの姿煮が登場しました。
プラスチック製のたこ壺に入ったタコ、かな?

2017年5月3日水曜日

打上花火の2尺玉

国際花火シンポジウムの会場には、打上花火の2尺玉(の模型)が展示してありました。
持っていいよ、写真を撮ってもいいよ、ということでしたので、
会場で会った、花火師の古賀章広さんと。
記念撮影用に用意されていた衣装もちゃっかり着て。

2尺(20号)の花火玉は、すごいんです。
●玉の直径、48cm
●重さ、約7kg
●約10秒かけて上空500mまで上がり、
●開いた花火は直径480m!!
(参考文献「花火の科学」細谷政夫・細谷文夫,東海大学出版会,1999)

2尺玉は、大きすぎて、滅多に上がりません。
私が秋田にいたときに開催されていた花火大会「大曲の花火~春の章~“世界の花火 日本の花火”」では、4/28に1発だけ、上げられたようです。
27日に大阪に帰ってきたので、見れませんでした。
見たかったなぁ。
玉が上がるとき、玉が破裂するときの振動を感じてみたかったです。

花火大会で、花火の玉の大きさや、花火の玉の名前などを紹介するアナウンスがあれば、ぜひ注目してみてください。
花火大会が一層楽しめますよ~。

2017年5月2日火曜日

加藤賢一 前館長と

今日は岡山から、加藤賢一 前館長が来てくださいました。
過去の資料の調査ということでお越しになられたのですが、お久しぶりの再会ができて、私もとても嬉しかったです。

19年前、私が初めて出勤した日。
当時、学芸課長でいらした加藤さんに呼ばれて、
加藤さんのデスクの横にちょこんとすわった22才の私に、いろいろ教えてくださったことを思い出しました。
学芸員は、大学の先生とは違うんだから、
研究といっても、大学の先生の研究とは違うんだよ、
学芸員は、科学の世界と市民のみなさんとのパイプ役なんだよ、
ということば。
この時にいただいた言葉は、私のこれまでの活動の基礎でした。
そして、私にかけていただいた期待に、少しでも応えられていたらいいのですが…。

加藤さんが科学館を退職されて、もう3年。

日々の業務で忙殺されそうになってしまったとき、
心が折れそうになってしまったとき、
今日のこの写真と加藤さんのことばを思い出して、
前を向いていこうと思いました。

2017年5月1日月曜日

読売新聞に掲載していただきました

国際花火シンポジウムでの発表が終わったあと、
声をかけてくださった方の中に、
読売新聞の記者の方がいらっしゃいました。
今日、新聞が届きました。
あ、載ってる!
年齢も載ってる。
取り上げてくださって、ありがとうございました。
「化学という視点でも花火を楽しむ、新しい文化を作っていきたい」という私の目標の後押しをしてくださったと思って、感謝しています。

なお、秋田県版の記事で、オンラインでは読めないようです。
 2017年4月27日読売新聞 朝刊 地域(秋田)版

「国際花火シンポジウムで発表」2017年4月26日のブログ
 http://takegawayukiko-blog.blogspot.jp/2017/04/blog-post_26.html